自由が丘でメタトロンやBICOMを用いた、未病と予防のプライベートクリニックを始めます、Dr.まこちです。
クイントクリニックの診療のベースとなる、病気のメカニズムについて、シリーズで解説しています。
さて、今回のテーマは、
なぜ感情は蓄積するのか?
です。
いよいよ、病気のメカニズム、病気の根本の核心に近づいてまいりました。
よくポジティブな感情とか、
ネガティブな感情って言う言葉、
耳にしますよね。
実は、この捉え方そのものが、
感情を蓄積させる原因です。
本来、私たち人間に備わっている全ての感情には、
本来ポジティブもネガティブもなければ、
不必要な感情もありません。
怒りの感情があるからこそ、
私たちは、自分にとって、相手にとって、
社会にとって、
何がよりよいことなのかを考え、
行動することができます。
恐れの感情があるからこそ、
私たちは、慎重になることができるし、
自分や大切な人の命を守る行動を取ることができます。
けれど、一方では、
怒りや悲しみ、恐れの感情をネガティブなものだと考えてしまう私たちもいます。
するとどうなるか?
怒りや憎しみ、恐れなどの”ネガティブ”な感情を抱いた自分に対して、
そんなネガティブな自分は自分ではないと、
自分の感情を拒絶したり、抑圧したりするのです。
これが、感情をため込むメカニズムです。
例えば、母子家庭で育った場合、
女手一つで頑張る母親に対しての怒りや不満の感情を、
あからさまにする人は少ないハズです。
ところが、私たちの理想通りの100点満点の母親など、
この世に存在するハズもないのですから、
母親に対して怒りや不満を全く持たない子どもも存在するはずがありません。
けれど、私たちは、頑張っている母親に対して、
好意的で協力的な、
母親想いの自分が自分であると思い込み、
母親に対して怒りや不満を抱いている自分を抑圧するのです。
さてここで、もう一つ重要な視点は、
顕在意識と潜在意識です。
顕在意識は、
自分が自覚できている自分で、
意識の5%を占めると言われています。
そして、潜在意識は、
自覚できていない自分で、
意識の95%を占めると言われています。
先ほどの母子家庭を例に取ると、
母親に好意的で協力的な自分は、顕在意識にとって都合がいい自分、
つまりは”良い人”の自分です。
一方で、
母親に対して怒りや不満を抱いている自分は、
顕在意識にとっては都合が悪い自分、
つまりは”悪い人”の自分です。
だから、都合が悪い自分は、
抑圧して、見て見ぬふりをして、
潜在意識の方に追いやるわけです。
潜在意識というのは、
自覚できていない自分ですから、
自分が怒りや不満を抱いていることを自覚していない状態です。
自覚できていれば、
何かしら対処をすることができるのですが、
自覚していなければ、対処のしようがありません。
だから、感情は蓄積されたままの状態となるのです。
これが感情を蓄積するメカニズムです。
自分が良い人であると思い込みたい自分が、
感情を抑圧するのです。
そして、
そもそも、良いとか悪いとか、
そういう基準で感情や人を判断しようとする発想が、
感情を抑圧するのです。
これが、私たちが感情を蓄積するしくみです。